病児保育で、もう1度子育て

フローレンスでは、子育てでいったんキャリアが途切れた人もブランクを感じさせず生き生きと働いている。宮澤美和さん(14年入社)の場合、子育て前は展示会のコンパニオンや結婚式場の司会など、複数の仕事をアクティブにこなしていた。子育てで仕事をセーブしていたが、子どもが大学生になったのを機に本格的な仕事への復帰を考えた。

病児保育スタッフ 宮澤美和さん

「子どもの手が離れると、ちょっと寂しくなりました(笑)」

そんなとき見つけたのがフローレンスの病児保育。保育士の資格がなくても、子育て経験7年以上をキャリアとして認める。

「母業(ははぎょう)を資格として認めてくれて、その経験を活かせるのがうれしかった」

今は、月曜日から木曜日までは訪問型病児保育スタッフ「こどもレスキュー隊員」として働き、金曜日は東京都調布市のコミュニティーFMのパーソナリティー、土日は結婚式場の司会と再び活発に働く。

「週4勤務でも正社員登用されているのが心の安定につながり、ほかの活動も思い切りできます」

子どもはいつ具合が悪くなるかわからない。勤務日の前日から当日の朝8時まで、どの家庭に行くか連絡が来るのを待つ。そして指定された家庭に出向き、保護者から子どもの症状やアレルギーなどをマニュアルに沿って細かく聞き取る。

保護者の求めに応じて子どもをタクシーで病院に連れて行き、薬をもらって帰って飲ませることも。そのときは本部(隊員サポートセンター)に連絡を入れ、「何時何分に薬を飲ませます」と報告する。

「やはり病状の変化には1番神経を使います。フローレンスにはすぐに相談できる看護師や、往診をしてくれる医師がいるので安心です」