自ら企画した「都市ブランド・イメージ調査」で国内主要8都市のうち「魅力のない街」第1位に選ばれてしまった名古屋市。「結婚式はド派手なのに、とにかく値切る」「タンス預金は多いのに、開店の花輪を見ると花を抜いて持って帰る」。こんな噂がまことしやかに流れる名古屋人の金銭感覚について、河村たかし市長にぶつけてみた。
河村たかし●1948年、愛知県生まれ。一橋大学卒。衆議院議員(5期)を経て名古屋市長(3選)に。2010年地域政党「減税日本」設立。

──名古屋といえば、金遣いが“どえりゃあ荒い”イメージがありますが。

それは江戸時代に御三家筆頭だった時代の話。木曽のヒノキが力をもっとったからな。徳川吉宗おるがね。あれはどえりゃあ辛気くせえ人で、緊縮財政を打ち出して、「四公六民」の税金を「五公五民」にしようとしたんだわ。ほいでも尾張にゃあ第7藩主の徳川宗春というスーパースターがおって、「とろいこと言ったらいかん、庶民の経済があって政治が回るんじゃあ」と幕府に対立して、四公六民を貫いた。

でもそれで幕府に目をつけられて倹約した。うちのおかあちゃんも派手じゃにゃあしな。結婚式も全然、派手とは思わんけどなあ。わしが小さなころ、いっぺんだけ2階から餅投げする結婚式を見たけど、普通の家だったね。名古屋は武家の街だで、京都貴族と違って質素なんだわ。ひつまぶしってあるがね。あれもね、人が残したうなぎをもう一回バラバラにして食ってまおうというので出来たという説があるぐらいよ。これ言うとうなぎ屋に怒られるんだけど。