デジタルカメラの売れ行きに変化が起きている。これまで市場を引っ張ってきたコンパクトタイプは頭打ちで、台数・金額とも前年割れの月が目立ち始めた。逆に、一眼レフが絶好調で、7月のボーナス商戦以降、いずれも前年比プラスの高い伸びを示している。

デジタル一眼レフカメラの伸び率
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デジタル一眼レフカメラの伸び率

背景には、デジタル一眼レフの充実ぶりがある。家電製品の店頭調査で定評のあるBCNのアナリストの道越一郎氏は「売れ筋の機種は1000万画素数のものだが、レンズ付き10万円未満の入門機から20万円を超す中級・上級者向けまで出揃った。ユーザーの二極化が進むなか、それぞれのニーズの取り込みが進んだ」と分析する。

(ライヴ・アート=図版作成)