妥協せず、アイデアを出し続けるのが僕の役目
2009年に日本で賞をとってからは、海外の演劇祭に呼ばれることも増えている。
「韓国、ルーマニア、イラン。特に世界三大演劇祭のひとつ、ルーマニアのシビウ演劇祭に呼んでもらえたのはうれしかったですね。ダンスをしていなかったら会えないような人たちにも出会えましたし、ダンスを続けてきてよかったなって」
イランのファジル演劇祭には今年2度目の参加となった。
「イランの観客は熱狂的なんです。すごく歓迎してもらいました。政情と関係なく、僕たちのダンスとそれを見てくださる人たち、というシンプルな交流ができるのは素晴らしいことだと思います」
DAZZLEのメンバー8人が、1人1人さまざまな役割を分担して、舞台を作り上げていることも海外公演での安定感につながっている。
「舞台のセットも自分たちで組み立ててきましたから、海外で本番中に壊れたりしても、すぐに直せる(笑)。海外では不都合があっても自分たちでなんとかしなくてはならないので、それぞれに得意なことがあるというのは、僕たちの強みです」
5月に行われたファンへのイラン公演報告会でも、メンバーの息の合った掛け合いが見られた。チームをまとめるために、長谷川が意識しているのはどんなことなのだろう。
「僕自身が意識しているのは、妥協しないこと。メンバーが面白いと思えるようなアイデアを常に出していきたい」