チームづくりに会議と質問を活用

単に人が集まっている状態を“グループ”としたら、冒頭の会話にある「“チーム”という感じ」とはどのような状態をいうのでしょうか。チームが持つべき要素として、単に人が集まっているだけでなく、ゴールを共有し、互いを認め、支援、貢献し合っている関係性が挙げられます。グループがそのような要素を持つとき、私たちはチームになっていると感じられるのです。

それでは、どうすればこのようなチームづくりができるのでしょうか? それにはN対N(複数人対複数人)のコミュニケーションが成されているとき、例えば会議のような場面を活用するのが最適です。つまり、会議でのコミュニケーションを改善することで、チームをより活性化できるのです。今回はまず、会議を活性化するために必要な「場づくり」と、そのために必要な質問をご紹介します。

場づくりがされていないチームでは、例えば特定の人が発言を独占したり、メンバーの発言に不誠実さが感じられたり、途中退席、途中離席などが生じます。一方、場づくりがされている場合は、チームメンバー全員が参加し、積極的に発言しています。それでは、実際にどうやって質問を使って「場づくり」ができるのでしょうか。次の会話例から考えていきましょう。