それは、自分を優先しろということではなく、「子供のために」という大義名分の下、自分自身が疲弊し、頑張り過ぎて身体を壊したりしては、それこそ子供のためにならない、ということ。

例えば子供が寝ている間に好きなお茶を飲む、というようなちょっとしたことからスタートしてみてください。子供の状況に合わせてできることを少しずつ取り入れることで、「自分のエネルギーチャージの時間」をとりましょう。時間のロスに感じられるかもしれませんが、逆に仕事や子育ての活性化につながります。手いっぱいで頑張っている人がさらにこうした時間をとるには、強い意志が必要です。周りの人も「エネルギーチャージ」に寛容であってほしいと願います。

制度を気持ちよく活用するためには準備を

日本の子育て支援制度は、諸外国と比べても遜色ないものになってきています。ただし、皆さんが感じているとおり、その運用は職場によってかなり濃淡がある。それは事実です。

ここで産休・育休をはじめとした各種制度を利用する側の注意点として、伝えておきたいことがあります。それは「企業は社員の力を結集して、利益を出し続けなければ継続できない」という経営側の視点を持つということです。その観点に立てば、会社が用意した各種の制度を利用する権利があるのはもちろんとしても、同時に、会社が利益を出せるよう、自分が貢献していく必要があることが理解できると思います。

だからこそ、日ごろの「上司や周囲への働きかけ」が肝心。賢い仕事女子は、“事が起きてから行動”ではなく、段取りを怠りません。“普段からできる準備”、ご存知ですか? 項目を3つ挙げますので、一緒にチェックしていきましょう。