どんな仕事人生を歩むのか、女性にはいろいろな選択肢があるだけに、悩みは深い。そんなときは、目の前のことだけではなく、遠くに視点をもっていきたいもの。生涯で考えたら、どの働き方が理想なのか。その判断材料になるお金のこと、そして“自分の軸”に沿ったキャリアの積み方について、考えてみましょう。(アドバイスしてくれる人:はぴきゃり代表取締役・金澤悦子さん、ファイナンシャルプランナー・大竹のり子さん)

子どもに寂しい思いをさせてまでフルタイムで働き続ける必要があるだろうか……。そんな疑問に、今回取材したお2人は口をそろえて答える。「できるだけ正社員でいてほしい。子育ても介護も一時的なものだから」

一時的に自分の収入がすべてベビーシッター代に消えたとしても、生涯を通して見れば、それをカバーして余りある収入を得ることができる。「お金だけでなく心が満たされることも大切」と説くのは金澤悦子さん。やりがいの点でも、責任のある仕事を任される正社員にはメリットがある。

実際に正社員で働いている女性の6割が正社員でい続けることを理想と考えている。それでも、夫の転勤などどうしようもないキャリア上の危機が、女性の人生には何度も押し寄せる。理想のキャリアがかなわなかったときに、どんな道があるだろう。併せて検証してみた。