【伊藤】そんな人います?(笑)ウチは基本、年功序列で着実に昇進する人はするから、わざわざそんなリスクを負う人はいません。
【岡村】私も会社が古い体質なので、「こんなキツい仕事女性に任せられない」って、特別扱いをしてくれちゃう。一方で、同世代の男性は、特別にデキる女性以外、管理職として認めたくないという姿勢。会議でちょっと「その仕事、私がやります」とか言うと「しゃしゃり出て」とか言われちゃう。
【伊藤】会議中、男性ならそれほど反対されないことでも、女性が言うと「生意気だ」ってなりがち。
【佐々木】私はそういうのには仕返ししますけどね(笑)。客観的事実を提示して、「こうおっしゃいましたけど、調べたらこうなっていました。違っていたら、教えてください」なんて嫌みの倍返し。
【松崎】そうこなくっちゃ。そのくらい女性は、周りから頭一つ出ないと男性と同じ土俵に立てない。そのうえ、女性は人柄や容姿まで要求されるでしょ。
【伊藤】ですよね。女性は、仕事は男並みあるいはそれ以上、そのうえ、見た目やしゃべり方には「女らしさ」を求められてしまう。
【佐々木】こと見た目に関しては、女性上司のほうが怖い(笑)。「今日のスカート、短すぎるんじゃない?」なんて言われてしまう。
【松崎】私はそれが納得いきません。男性は部署ごとに自然と派閥に属して、そこでいい仕事をすれば上が引っ張ってくれる。でも、女性は男性の派閥には入れず、女性同士のつながりに限定される。