「100円ショップ文具」で粗悪品を掴まないコツ

文具に限らず、掘り出し物が見つかる店といえば、100円ショップを挙げる人は、結構いるかと思います。ところが、安さに釣られて買っていくと粗悪品を掴むこともあり、結局は損をしたという経験は、だれもがしているのではないでしょうか。

100円ショップの文具で、粗悪品を掴まないコツはあります。たとえば、国内の有名文具メーカーのものを選ぶことです。ボールペンなら3本100円のものではなく、1本100円の有名文具メーカーのものを選ぶのです。結局はこのほうが使いやすくて作業効率が上がり、使いにくさによるストレスもありません。なかには定価150円のものが100円で買えることも、めずらしくはありません。

また、一度使って終わりのもの、品質がそこそこでも十分使えるものを選ぶのも手です。たとえば、封筒やクリップなどが当てはまるでしょう。それほどデザイン性を追求しないのなら、収納ボックスやペン立てなどで、便利なものはいくらでも見つかります。

これらの条件で選んでみれば、失敗する確率は低くなります。

今回は、買って得する100円ショップの文具を厳選して紹介します。100円なら気軽に試せますので、気に入ったものがあれば、ぜひ手に入れてみてください。なお、どの100円ショップで買ったのかがわかるように、商品名の後ろに明記しておきます。

◆100円で買えるモレスキン風ノート「ダイスキン」
愛着がもてる革命的100円高級ノート「ダイスキン」(左)。台紙の裏に筆圧がかかるとメモが固定される特殊加工が施されている「スベらないメモ」(右)。

近年、100円ショップの文具のなかで、最も注目されたといっても過言ではないのが、高級ノートの定番「モレスキン」によく似たノート「ダイスキン」(ダイソー)です。正式な商品名は「A6サイズメモ 96枚(レザー風バンド付き)」ですが、あまりにもモレスキンと似ているため、「ダイスキン」の通称で多くの人から支持を得ています。

モレスキンの表紙の特徴というと、撥水加工を施した硬い表紙とゴムバンドですが、一見したところでは、見分けがつかないくらいの完成度です。ただ、ダイスキンには表紙裏の内側にポケットがなく、残念ながらノート部分の種類は罫線のみです。方眼罫や無地のダイスキンが発売されれば、さらに爆発的なヒットになると思います。

ダイスキンのつくりを見ていくと、本家よりも角の丸みの完成度、しおり紐・紙質は劣りますが、書き味は合格点です。モレスキンも高級ノートにしては、決して紙質がいいとはいえないので、使用感に大差はないかと思います。それなのにモレスキンの18分の1の値段で買えることを考えると、ダイスキンの人気はまだまだ続きそうです。

◆書き漏れゼロ! 片手で書いても滑らない卓上メモ帳

100円ショップの文具といえば、メモ帳を挙げる人は多いでしょう。枚数が多いものがたくさんあるため、メモ魔の人ほど100円文具の定番となっているかと思います。ところが、電話用のメモとして使う場合、片手に受話器を持ちながら、もう片方の手でメモしなければならないため、枚数よりも滑りにくさで選ぶほうがいいでしょう。

お薦めなのは、その名も「スベらないメモ」(キャンドゥ)です。台紙の裏に筆圧がかかるとメモが固定される特殊加工が施されているため、電話中にメモ帳が滑って要点を書き漏らした、といったことがありません。このほか、仕事中にふと浮かんだアイデアなどをサッと片手で書き留めることができるのも、意外と便利です。