決算書は敷居が高いというビジネスマンも、ここだけ見れば企業の業績がわかるエッセンスを紹介。
自社や取引先の実績を知るためには、まずBSの純資産の部にある利益剰余金に注目したい。利益剰余金は、すべてがキャッシュや預金として残っているわけではないが、企業が創業以来、利益をどのくらい積み増してきたのかを見る重要な勘定科目である。ちなみに“内部留保”と呼ばれることも多く、麻生太郎財務大臣の「過剰な分を削り賃金に回すべき」などの発言の基になったりもした。
しかし、決算書による経営分析のポイントは、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)を単独で見るのではなく、結び付けて読むことである。
CF計算書の最後の科目である手持ちキャッシュの期末残高は、BSの資産の部の最初の勘定科目である現金及び現金同等物(企業によっては現金及び預金)と基本的に同額。利益剰余金はPLの当期純利益が反映される。つまり、BSを中心にPLとCF計算書という3つの決算書は結び付いているわけだ。決算書のひとつの勘定科目の数値を操作すると、財務3表のいずれにも関連してくるため、ウソがばれやすいということでもある。
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(池田陽介(税理士・池田総合会計事務所所長)=監修)

