カイ二乗検定で理論値と調査結果の差を比較

(図表2)図を拡大

では、検定してみます。まず、「関係がない」という仮説を立てます。もしも、仲のよさと性格の類似性はまったく関係がないということが正しければ、イエスとノーの回答はどちらにも偏らずほぼ同じ値になっていてもおかしくありません。

理論的に期待される数値(理論度数)と調査結果との差を、「カイ二乗」の式と「確率分布表」を使って検定してみます。方法は簡単です。

まず、「仲のよさと性格の類似性は関係がない」という前提(無帰仮説)を設定したとき、めったに起こらない事象、つまり、この前提が覆るような珍しいケースが発生する確率を計算で求めます。

この「めったに起こらない・起こる」の境界値を「有意水準」と呼び、これを超えた場合は、前提とした仮説は間違っていたと解釈します。統計では「棄却」と呼びます。

計算結果は40.83(図表2)。