つい見栄を張る「見栄っ張り体質」の人もお金は貯めにくい。

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収入が増えるといい家に住みたい、外国車に乗りたい、ブランド品を持ちたい……と考えるようになる。それが本当に必要ならともかく、「高収入にふさわしい」という理由なら、単なる見栄でムダな消費だ。同僚の貯金額が気になったり、自分の生活レベルが気になったりするのも、周囲の目を意識している証拠といえる。また、子どもに何かねだられたとき「うちは貧乏だからダメ」と言えないのも見栄っ張り体質の表れの一つ。本当の金持ちは、いつも子どもに「うちは貧乏」と言い聞かせ、余計なものを買い与えたりしない。他人の目など気にせず、わが道を行くのがお金を貯められる人の特徴だ。

「お金の基礎知識」のグループは、「お金への関心」と近い関係にある。お金に対する関心があれば、自然にお金の知識も増えるものだ。ただし、営業員に勧められるまま生命保険や投資商品を買ったりするのは、お金への関心はあっても知識を得ようとしていない証拠。それではお金を貯められないばかりか、損する可能性もある。

問診シートの項目を説明すると、掛け捨て型保険は貯蓄型保険よりはるかに安い保険料で保障が得られるので上手に利用したい。個人年金のような貯蓄型保険は現在、利率が非常に低く、この金利で加入するのはやめたほうが無難。銀行定期預金はネット銀行などを探せばメガバンクの10倍もの金利がつくところもある。また、投資信託には株式以上にハイリスクのものもある。こうした投資信託や株式に投資して短期で資金倍増を狙うのは投資というより投機に近く、倍増することがあれば半減することも当然あると認識しておきたい。

最後の「計画性」は、実はもっとも大切なグループだ。目的がないと、お金はなかなか貯まらない。「5年後に家を買う」「10年後の進学資金を貯める」といった具体的な目標があれば計画的に貯めることもできるし、節約も頑張れる。「お金が余ったら貯金しよう」と思っていては計画的な貯金は無理。また、クレジットカードを日常の買い物に使うとお金の管理は難しい。計画的に使える人でなければ安易に使うのは避けたほうがいい。

老後資金については、将来、年金が不足することはわかっているのだから甘い見方は避けるべき。こうしたお金のことを夫婦できちんと話し合う家庭なら、将来に向けて計画的にお金を貯めることができるはずだ。

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