ほかにも最新鋭の無人機を続々開発
国営中央テレビなどが、同15日、大型無人機「彩虹7(CH7)」が初飛行に成功したと報道した。「彩虹7」はステルス性能を備え、高高度を高速で飛行でき、「目標上空に長時間滞在して任務が遂行できる」といわれる。
中国は、最新鋭ステルス戦闘機「殲20(J20)」に随伴して作戦できる別の無人機も保有している。最新鋭の無人機は海上で運用される可能性がある。
2025年12月に進水した076型強襲揚陸艦「四川」は、リニアモーターで艦載機を射出する電磁カタパルトを装備している。電磁カタパルトは無人機の発艦にも対応でき、「四川」は「無人機空母」にもなり得る。
中国は固定翼タイプの無人機だけではなく、無人ヘリコプターの大型化、能力向上も顕著だ。2020年には「CR-500(金雕CR500)」を公開している。飛行時間5時間、高度3000メートルを飛行する中型UAVだ。空対地ミサイル、対地ミサイル、迫撃砲弾などを搭載し、攻撃ヘリコプターに匹敵する火力を備えている。
「CR-500」は海上での運用に適しており、強襲揚陸艦や空母に数十機搭載が可能といわれる。CR-500の公開以降も、無人ヘリコプターの大型化、能力向上を図っているようだ。
南西諸島の防衛拠点の「穴」
南西諸島は、2010年代半ばごろまで、わが国防衛の空白地帯だった。中国の海洋進出の規模的・質的急拡大が看過できなくなり、2016年から与那国島、宮古島、奄美大島へ陸上自衛隊の部隊を逐次配備し、2023年3月の石垣島を最後として南西諸島の防衛拠点が整備された。
与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島などに配置された各防衛拠点は、各種機能――レーダーによる警戒・監視、12式地対艦ミサイル、03式地対空ミサイル、電子戦・対電子戦機能など――を満載したいわば巨大な不沈空母だ。
これら島嶼の防衛拠点は、攻勢的に敵を撃破する攻撃部隊や攻撃のための装備ではなく、進攻する敵を待ち受けてその意図をくじく、防勢的な部隊であり装備だ。その戦いの性格は“防御”とならざるを得ない。
現実に侵攻が予期される場合、従来から配備されている部隊と内地から新たに展開する即応機動連隊が一体となって対応する。ここで国内の現行法規の問題が露呈せざるを得ない。それは、現地に展開する部隊は、常識的にいえば、防御のための陣地を構築し、障害物などを設置して、敵の侵攻に備えるのが通常だ。
ところが、現実の国内法ではこれらのほとんどが行なえない。仮に、国内法を急遽改正したとしても、現実の防御準備にはとても間に合わない。外部に暴露している展開部隊や装備が、AI搭載自律型ドローンの好目標となることは、ウクライナ戦線の現状から証明済みだ。

