貴金属・ブランド品などにも注力
トレカ・ホビーで成功したブックオフではあるが、それだけに依存するつもりはないようだ。貴金属、ブランド品にも並行して力を入れており、プレミアムサービス事業という独立部門を立ち上げていて、2026年5月期売上で85億円まで成長している。この事業は、百貨店や商業施設内に専門店業態で出店して、貴金属・ブランド品などの高額中古品の買い取りを行い、ECやグループ内店舗での販売やBtoB取引での販売も組み合わせながら、最適のタイミングで売却して収益化していく、という仕組みのようだ。
この事業について、10年先を見据えて、グループとしてこれまで未開拓であった富裕層やアッパーマス層との接点を開拓し、リユースビジネスにおける多様な成長機会としていく、といった趣旨の会社説明がされている(図表4)。このような貴金属、ブランド品への取組の背景としては、①コロナ禍以降の貴金属相場高騰や、②インバウンドも含めた中古ブランド品需要の拡大、といった流れもあるからだ。
コロナ後の変化が大きい
このジャンルを長年得意としている大手リユースといえばコメ兵であり、この会社のデータを見ていくと近年の動向を知ることができる。図表5はコメ兵の近年の売上推移とインバウンド向け売上(免税売上)の推移だが、ブランド品に関してはコロナ後に急速に売上が拡大していることが見てとれる。
インバウンド訪日客増加の影響が中古ブランド品にも及んでいるといえば、なるほどという感じであろう。
もうひとつ、これが激的な変化なのだが、図表6にある金相場の推移表を見ていただきたい。これもご存知の方も多いと思うが、コロナ後に金相場が急騰を続けたため、一般個人家庭でも金製品をリユースショップで換金するということが一気にブーム化したのである。
図表5には個人買取金額の推移も出ているが、これも急速に増える傾向にあることがわかるだろう。こうした増加に大きく寄与したのが貴金属類の個人持ち込みであったのだという。
ここでは金相場を示したが、銀、プラチナなどその他の貴金属も急騰していた経緯があり、近年のリユース市場規模の拡大は、貴金属、ブランド品が支えていたという姿がわかってくる。



