上から目線の若者移住者に辟易
先ず、移住者は「都会の方が進んでいる」「若者の方がモノを分かっている」という固定観念を捨てること。これはマジ。以前、この土地に地域おこしの名目で来て「こっちの老人はインターネットが使えないから」と威丈高に説く若者に出会った。
その若者は、土地のジイチャンが「後世のために」と植えた苗木を話の引き合いに出し「植えてから8年経つのに収益になっていない」と、鬼の首でも獲ったかのように威張って語っていた。
ジイ様バア様は、インターネットの無い時代からこの土地で力強く生きてきた。
天気予報が晴れと言っても、山にかかる雲の形を見て「雨が降るから」と干し柿を仕舞う。畳の部屋でちゃぶ台の上に茶菓子を広げ、熱いお茶を啜り始めたころ、外はザーザー降りになっていたりする。
苗木も、10年20年経ってやっと価値が出る木などザラにあるのに、たった8年で判断してた若者をオジちゃんたちは「あいつは物を知らない」と悟った。
物を知らなくても、聞き分けの良い若造なら良いのだが「自分こそ正しい」と思っているやつにつける新薬は、まだ開発されていないのである。
田舎暮らしで近所の人に好かれるには
「本に書いてある」「ネットに落ちている」知識は、ある程度正しい。しかし、全てが合っている訳ではない。だから基本的に、郷に入るのであれば郷にいる先人に、素直に教えを乞うべきだと思う。
そうするとほとんどの場合、親切に教えてくれる。もし相手が無愛想だったり、感じが悪かったら? それでもこっちは感謝をするフリをする。
心の底から感謝出来れば良いが、イラッとしてしまうのも人間である。そんな時は表面的にでも感じ良いフリをするしかないのだ。
しかし、フリでも続けていれば、何だかんだ仲良くなったりするのがまた不思議である。いずれお茶に呼ばれたりして「こんな田舎によく来てくれたな」と言われたりする。
「数十年前、多くの若者がこの土地を捨てるように出て行った。人のいなくなるこの地に、今なんで若いのが移り住んできたのか、何を考えているのか、最初分からなかった」と。
そりゃそうかも知れん。しかしそう語るジイ様の横顔に、名優の芝居に勝る人生そのものが映っていたりするから、田舎暮らしは面白い。
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