猟師の初期費用18万円、なかなか元を取れない
一丁前の罠猟猟師に成るには、受験費用や猟具類、装備などで、初期費用の総額は10万円くらいか。鉄砲猟師の場合は、安い中古銃で5万円以内。弾が1発300円。ガンロッカーなどの備品。免許の類の受験費など、色々込みで大体18万円くらいかかる。
しかし、今は猟師になる為の助成金を出している地方自治体もあるし、猟友会に所属して有害鳥獣駆除の委任を行政から受ければ、鹿と猪1頭につき、1万円前後の報奨金が貰える。だから年間30頭も獲れば、狩猟にかかるお金は稼げる計算になる。
しかし、鉄砲猟も獲れるまでには射撃場で撃ちまくって腕を磨き、坊主が続いても山に向かわねば、獲れるようにはならない。山に通うには、高速代やガソリン代、車が無ければ電車賃とバス代など細々とした出費がかかる。
初年度から18万円分の肉は獲れない為「狩猟で今までかかっていたお肉代がかからないようになる」には、かなりの時間がいる。
しかし、裏技もある。それは「先輩猟師に可愛がられて、山からの獲物の引き下ろしや解体を手伝うついでに肉を貰う」方法である。「自分では獲らないが、冷凍庫が獣肉でパンパン」と言う猟師も稀にいる。
都会風を吹かせる若者は嫌われる
以上の話から鑑みるに、田舎の食材の多くはスーパーで売られているものより安くはあるが、決してタダなどではなく、寧ろ初期投資には金がかかるし、時間をかけて取り組まないと手に入らない物ばかりだから値段が付け難いのだ。
だから、都会から地方に移住したのであれば、何かを頂けるだけ有り難い。
しかし、貰ってばかりでは悪いから、何かお手伝いなり物品でお返しをせねば、と思うのが人の道であろう。「田舎に元々あるものを分けてくれてんでしょ」と胡座をかいていては、到底地元に馴染めない。
食物を得ることの大変さも理解せず、都会風吹かせて「これだから田舎は」「田舎は冷たい」などと知った口を利く若造がいれば、日々の糧を得ようと真っ黒になるまで日焼けしたオッチャンに「別に来ねえでも良いぞ。呼んだ覚えねぇから」と言われてしまうのである。
このままでは分断の危機。では解決策も考えよう。

