「稼ぎ力」を見分ける4つのポイント

企業の稼ぐ力を判断するために、4点を確認しましょう。

(1)売上高・営業利益がともに右肩上がりで成長しているか

企業が発表する決算書のひとつ「損益計算書」には、企業の売上や利益がまとめられています。このなかでまずチェックしたいのが、売上高と営業利益です。

営業利益は、売上高から商品やサービスを作るための「売上原価」と、商品を売るためにかかった人件費・広告費・管理費などの「販売費及び一般管理費」(販管費)を引いた利益。企業の本業から得られた利益ですから、多ければその分本業で利益を出す力が高いことを表します。

売上高と営業利益は過去3〜5期分と今後の1〜2期分の予想が伸び続けている好業績銘柄であれば有望です。投資家のバイブルと言われる『会社四季報』を活用すれば2期分の予想が確認できます。本業でしっかり稼ぎ、事業を拡大できていることを表します。

投資戦略グラフ
写真=iStock.com/Wachirapong Sukkasemsakorn
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(2)営業利益率・経常利益率が高いか

営業利益率は売上高に占める営業利益の割合、経常利益率は営業利益から営業外損益(本業以外の活動で継続的に発生する収益や費用)を差し引くことで求められる「経常利益」が売上に占める割合です。

どちらも企業の収益力を測る指標で、この数値が高いほど稼ぐ力が高いことを表します。

営業利益率・経常利益率の平均値は約4%。10%以上あると優良企業とされます。ただし、業界によって平均値に差がありますので、同業種で複数の投資候補が出てきたときに比較するのがよいでしょう。

【図表1】業種別の営業利益率の平均
(3)1株あたり利益(EPS)が年々増加しているか

1株あたり利益とは、企業が発行した株で集めた資金を元手に、どれほどの儲けが得られたかということを1株あたりで算出したもので、「EPS」と呼ばれています。

当期純利益は企業の最終的な儲けを表す利益です。EPSが年々増加していれば、以前よりも効率的で収益性の高いビジネスを展開していると考えられます。

なお、EPSの計算式にある「当期純利益」や「発行済み株式数」は、年ごとの要因(保有している有価証券を売った、自社株買いをした)などで変動することがあります。過去から今までのEPSの増減をみて大きな変動がある場合には、本業の影響なのか年ごとの要因の影響なのかを確認しましょう。

(4)連続で増配しているか

配当金は、当期純利益から分配されます。業績が良ければ増額(増配)され、悪化すれば減額(減配)されたりストップ(無配)されたりする傾向にあります。つまり、毎年増配している銘柄(連続増配株)は、毎年利益を出し続けられている好業績の銘柄だと判断できます。

連続増配を行っている企業は、株主に積極的に利益を還元している企業でもあります。株主還元に対する意識の高い企業は、これからも増配を続けていく可能性が高いでしょう。連続増配株は個人投資家からの人気も高いのも、株価上昇につながるポイントです。