「酸化ストレス」からも細胞を守る成分
この考え方は、実験によっても裏づけられています。
オーラプテンは熱ストレスに対してだけでなく、これまでの研究から活性酸素による酸化ストレスに対しても血管内皮細胞を保護することが示されており、抗酸化力も備えた成分です。
紫外線が細胞にダメージを与えるとき、その主要な経路の一つが活性酸素の発生です。光によって生じたストレスに対しても、細胞の側に備えがあるかどうかで結果は変わってきます。
さらにオーラプテンには、熱によって変性したタンパク質を正常な構造に戻す「ヒートショックプロテイン(HSP)」の産生を助ける働きや、細胞膜の材料となるコレステロールの合成を促して膜そのものを丈夫にする働きも確認されています。外から来るストレスに対して、細胞の側の耐久力を底上げしていくという発想です。
遮るものと、備えるもの
熱中症対策というと、どうしても「水分と塩分」に話が集中しがちです。しかし、身体の表面で何が起きているのかという視点を加えると、対策の幅は大きく広がります。
まず、遮ること。日傘で熱と光を物理的に断つ。これは今日から、しかも数百円で始められます。
そして、備えること。日頃から血管内皮細胞を丈夫に保っておく。柑橘の皮に含まれる成分は、そのための一つの手段です。
遮るものと、備えるもの。この二つを重ねることで、熱中症から身を守る防御は、はじめて重層的なものになるのです。

