耳掃除による有害事象は意外と多い

ちなみに、アメリカ耳鼻咽喉科学会は、患者向けの公式メッセージで「肘より小さいものを耳に入れるな」と呼びかけています(※3、4)

綿棒もヘアピンも鍵もつまようじも、全部ダメ。理由は危険だからだけではなく、綿棒などは耳垢を奥に押し込んでしまうからです。本来は外向きに動いている自浄作用と、真逆の方向に運んでしまう。耳掃除をしようとして、耳垢で耳栓を作ってしまうこともあるわけです。

米国のある研究によると、1990年から2010年の間に、米国の子どもの綿棒関連耳外傷による救急外来受診は26万件を超えています(※5)。そのうちの73.2%が「耳掃除中」の事故で、76.9%は子ども本人が綿棒を持っていました。そして、25.3%は鼓膜穿孔という診断でした。