障害の“おかげで”成功
神経科学者のシャロン・トンプソン=シルは、名門大学への寄付者の集まりで講演をしたときのことを回想する。聴衆のほぼ全員が成功したビジネスパーソンだ。彼女はちょっとした思いつきで、これまで何らかの学習障害と診断されたことがある人はどれくらいいるかと質問をした。「約半数の手があがった」と、彼女は言った。「信じられない光景だった」
この事実については2通りの解釈が考えられる。1つは、障害にもかかわらず成功したという解釈だ。彼らはあまりにも頭がよくて、創造性が豊かなので、何も彼らを止めることはできない――たとえそれが、生涯にわたって読むことで苦労するという困難であったとしても。
そして、もう1つの解釈はより興味深い。彼らが成功したのは、ある部分で、むしろ障害のおかげであるとも考えられる。彼らは「読むことで苦労する」という経験から何かを学び、その何かが巨大なアドバンテージとなった。
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