――確かに一部地域の振興より、利用客のことを考えろと思います。

【堀江】地域振興は勝手にやればいいんですよ。いま世の中には、一部の人たちの利益を守るために、みんなにとって不便なものが多すぎる。医薬品のネット販売の話もそうじゃないですか。あんなものはさっさと規制緩和すればいいのに、ぐだぐだ言ってるから社会が停滞するんです。

――これから手がけようとしているビジネスも、世の中の不便さを解消していくものになるのでしょうか。

【堀江】解消というよりは、JR東海と同じように、自分たちの金でやるのだから好きなことをとことんやりたいという話ですよ。具体的にもいっぱいあります。以前からよく言っているのはキュレーション・メディア。キュレーターを集めて、キュレーターが100文字とか400文字ぐらいで今週のニュースを紹介するというメディアです。

――そのサービスは、どのような形でマネタイズするのですか。

【堀江】だからその発想がつまらないわけですよ。どうしてすぐマネタイズの話になるんですか。そこ、本当に大事ですか? お金はたいしてかかりません。堀江が新しく立ち上げるニュースメディアだったらタダで記事書いてもいいよと言ってくれる人たちがいるし、システムだって安くつくれます。サーバーはぜんぶクラウドで、クレジットカードで1時間いくらという世界だから、本当に安く済む。オフィスはいらないし、やりとりもメールやFacebookでいい。必要なのは50万円とか100万円とか、ポケットマネーの世界です。ブレークしたら、有料会員を募ってキュレーターにギャラをお支払いできると思うけど、それは先の話。まずはやってみてから考えようというのが、いまの時代です。