こうしてみんなは、各自が待ち合わせて集団登校するように、いつの間にかなっていたのである。そして下校時も、できるかぎり待ち合わせをして、なるべく大勢で行動するようにしていた。

“熊だっ”声も出ないほど驚いた高橋のおじさんは…

その日、学校から戻った私に、父が話してくれた事の顚末は、次のようなものであった。

――朝、馬小屋の方から聞こえてきた異様な物音で目を覚ました高橋のおばさんは、ヒーッと苦しげにうめく馬の声と、ガタガタンと板壁を蹴るような激しい音を耳にした。間をおかず、また妙な馬の声らしい音が聞こえ、ガタンと板壁が鳴った。

(今野 保/Webオリジナル(外部転載))
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