「推し」と「オタク」の切っても切れない関係

②「オタク」の蜜月(2012~2019年頃)

2010年代のカルチャーシーンの特徴をひとことで表現するならば、「オタク」という言葉のメジャー化、に集約される。

2017年に話題になった『浪費図鑑 悪友たちのないしょ話』(劇団雌猫、小学館)は、さまざまなジャンルのオタクの女性たちによるエッセイを収録する。

この本のキャッチコピーは「これは『浪費』ではなく、『愛』です」。本書は「オタク」という語彙を「推しメンに多額のお金を遣う存在」と定義し、「労働を頑張りながら、稼いだお金を趣味に充てる女性」の生態を描き出す。