これからも皇室が続いていくために必要なこと

皇位継承をめぐる議論が、いま再び大きな注目を集めています。

2025年に成年を迎えた秋篠宮家の長男・悠仁さまの動向が報じられるたびに、世論の関心は「次代の天皇は誰か」という本質的な問いへと向かいます。現行制度のもとで皇位を継承できるのは、皇統に属する男系男子のみとされていますが、その人数は極めて限られており、制度の持続可能性に疑問を投げかける声が後を絶ちません。

一方で、愛子さまのこれまでのご発言やご公務の姿勢が好意的に受け止められ、SNSや論壇などで「愛子天皇待望論」が繰り返されています。特に、成年以降の一貫した振る舞いや、国民との自然な距離感の取り方には称賛の声が多く見られます。

こうした中、皇室研究者や宗教学者の間でも、次代の皇位継承にまつわる現実的なリスクや、皇室の持続可能性を問う指摘が相次いでいます。今回、プレジデントオンラインでは、これまでに掲載した3本の記事を通じて、「愛子さま」「悠仁さま」「紀子さま」「小室家」といった現在・未来の皇室をめぐるキーパーソンに焦点をあて、多角的な視点から“皇位継承の現在地”を整理します。

・皇室研究家が語る「悠仁さまの成年式」と“愛子天皇しかない”と確信した理由
・紀子さまが「次代天皇の母」となることに対する国民感情の揺れと制度的限界
・「小室家の子」が象徴天皇制の議論に及ぼす影響

どれもセンシティブなテーマですが、いずれも現在進行形で皇室の未来に影響を与えうる論点です。皇位継承問題が“先送り”され続ける今だからこそ、冷静に事実と向き合い、幅広い観点から考える材料として、ぜひご一読いただければと思います。

「やっぱり"愛子天皇"を実現するしかない」皇室研究家が悠仁さま成年式を見てそう確信したワケ

(2025年9月10日公開)

成年式の儀式を終え、報道陣の取材に応じられる秋篠宮家の長男悠仁さま。2025年9月6日午後、東京都港区の秋篠宮邸前[代表撮影](写真=時事通信フォト)
成年式の儀式を終え、報道陣の取材に応じられる秋篠宮家の長男悠仁さま。2025年9月6日午後、東京都港区の秋篠宮邸前[代表撮影](写真=時事通信フォト)

秋篠宮家の長男、悠仁さまが9月6日、成年式を終えられた。神道学者で皇室研究家の高森明勅さんは「悠仁殿下は昨年のお誕生日に、すでにご成年を迎えておられる。にもかかわらず、成年式を、今年の19歳のお誕生日まで延期されたのは異例といえる。これは秋篠宮殿下が、あえて悠仁殿下が18歳のうちに成年式を行うことを避け、1年間も延期されるという前例のない選択をされたためではないか」という。〈続きはこちら

 

このままでは次代"天皇の母"は紀子さまになる…島田裕巳「愛子天皇待望論が過熱するもう一つの理由」

(2025年9月5日公開)

「第72回産経児童出版文化賞贈賞式」で拍手される秋篠宮妃紀子さま=2025年6月12日、東京・元赤坂の明治記念館(代表撮影)写真提供=共同通信社
「第72回産経児童出版文化賞贈賞式」で拍手される秋篠宮妃紀子さま=2025年6月12日、東京・元赤坂の明治記念館(代表撮影)写真提供=共同通信社

なぜ、「愛子天皇待望論」が国民の間に生じるのか。皇室史に詳しい宗教学者の島田裕巳さんは「悠仁親王が天皇に即位すると、雅子皇后と紀子皇嗣妃の立場も変わる。それは今上天皇と秋篠宮文仁皇嗣との関係についても同じで、直系ではなく傍系が皇位継承するとこういう事態が生まれてしまう」という。〈続きはこちら

 

誰も語らない"小室家の子"の未来と20年後の皇室…悠仁さまが38歳で即位したとき、世間が最も注目する人物

(2025年7月19日公開)

2021年10月26日、東京のグランドアーク半蔵門で入籍記者会見に臨まれた秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さまと、眞子さまの大学時代の友人で夫の小室圭さん。(写真提供=©POOL via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ)
2021年10月26日、東京のグランドアーク半蔵門で入籍記者会見に臨まれた秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さまと、眞子さまの大学時代の友人で夫の小室圭さん。(写真提供=©POOL via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ)

皇位継承問題において、眞子元内親王の出産は何を意味するのか。皇室史に詳しい宗教学者の島田裕巳さんは「たとえ『悠仁天皇』が実現しても、新たに皇位継承資格者が生まれなければ、小室夫妻の子どもはもっともそれに近い人物として浮上してくるであろう」という。〈続きはこちら

 
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