医師への直接営業だけではダメなのか

今でこそ規制が厳しくなって禁じられているが、私が新人だった30年前は「販促」のための過剰接待がおこなわれていた。

その彼らの活動が、医師にたいして薬剤にかんする認知度を一定ていど高めたことは、たしかに否めない。だが接待を受けたからといって、医薬品会社の宣伝を鵜呑みに、その薬剤ばかりをめったやたらと濫用することもあり得ない。その薬剤を使おうにも、該当する患者さんが目の前にいないかぎりは使う機会にも遭遇しないからである。