KYというのは、通常あまりいい意味では使われないが、実はこの「空気を読む」という日本人の特性によって、日本という国が人にやさしい住みやすい国になっているということが、海外に行くとよくわかるという。
たとえば日本では、キオスクのおばさんですらお客さんに対して笑顔で丁寧に対応してくれるが、海外ではお釣りを投げてよこすところも少なくない。イモトさんもアメリカのハンバーガーチェーンで20ドル札を出したところ、小銭で払えと札をつき返され、結局売ってもらえなかったことがあったそうだ。日本では考えられないが、こういうことは海外では珍しくないらしい。
バラエティー番組でも、外国人の空気の読めなさに閉口することがたまにあるとか。
「番組対抗のクイズ番組に出たときのことです。最初の数問はボケをかましてわざと間違えるというのがお約束なのに、私のチームのアメリカ人はいきなりガンガン当てに行く。これはまずいとそれとなく注意したのですが、アメリカ人にはこれが理解できない。クイズなのだから正解を言って何が悪いというのが彼らの理屈なんです」
しかし、世界に行けばこういう人たちがむしろ主流派なのである。そして、その手の人たちとどうやってうまくつきあっていくかは、結局イモトさんのように、自分で経験を重ねるしかないということなのでしょう。
その後、イモトさんの出した条件、鳥取出身者とペルー旅行経験者に該当する5人に、イモトさんから直筆のサイン本が贈呈されるコーナーなども挟み、笑いの絶えないままあっという間に終了の時間。