希望の党には“漬物石”になれる政治家がいなかった

そこで小池さんのことだけど、小池さんには僕にとっての石原さんや松井さんのような存在、松井さんにとっての片山さんのような存在がいなかったようだ。小池さん自ら全てを仕切ろうとしたようだが、一人の人間では所詮できることにも限界がある。僕らにとっての石原さんや片山さんのような存在が欠落していたために、小池さんは希望の党の国会議員メンバーに好き勝手言われて、ガバナンスを効かすことができない事態に陥ったんだと思う。

今更言っても遅いけど、やっぱりまずは、小池さん自身で完全にガバナンスを効かせることができる小池塾(希望の塾)メンバーだけで50議席程度を狙えばよかったと思う。若狭勝さんでは、民進党から流れてきた国会議員団の中において漬物石になれないことは明らかだった。

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それにしても政治の世界って分かりやすすぎるくらい分かりやすい。力がなくなれば、ここぞとばかりに叩かれる。今の希望の党では支持も広がらず、党勢も拡大しない。さらに小池さんに対する希望の党の国会議員たちの態度を見ると、お世話になった人に一定の礼を尽くすという人間として最も重要なところが欠落しているように感じる。理屈ばかりで人を責める、お勉強だけができる学級委員の集まりみたい。

日本人の感覚としては、こういう人間の集まりには共感しないんじゃないかな。小池さんにも問題があるにせよ、それ以上に、いったんは小池さんの看板に頼って当選するために希望の党に入りながら、今になって小池さんに文句を言っている希望の党の国会議員の態度振る舞いに多くの有権者は腹立たしさを感じているだろうね。希望の党の国会議員はそんなことも気付かないアンポンタンなのだろうか。 

こんなことでは政権交代なんて夢のまた夢。小難しい政策論を語ったり、厳しく政府を追及する前に、お世話になったことへ感謝するという、幼稚園くらいで習得すべき道徳をまずは学んだ方がいいと思うよ。(ここまで約3200字、メルマガ本文は約1万3700字です)

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※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.81(11月28日配信)を一部抜粋し簡略にまとめ直したものです。もっと読みたい方は、メールマガジンで! 今号は《【実践!政党マネジメント】維新の会と希望の党の代表人事はなぜ対照的か?》特集です!!