このままでは「裏口入学」などの誹りは免れない

「この『筑スタ』でひーくんは確か、発表された論文とは別のトンボの研究に取り組んでいました。学内でも成果をプレゼンし合う発表会がありますが、誰の研究のレベルが高いかというのは聞いていたら分かる。彼の発表のレベルが高いのは皆分かったと思います」

手放しとはいわないが、相当高い評価を「ひーくん」に与えているのである。

たしかにそこでも文春は、A君の高評価を一顧だにせず、これまでも秋篠宮家という威光を使って、東大への進学率の高い筑波附属高校へ悠仁さんを入学させてきた。

だが、東大の推薦入学の合否判定には「一般の生徒と同じように共通テストを受ける必要があり、八割は必要といわれています」(教育情報メディア『大学通信』の担当者)とレベルが高いのに、悠仁さんは「一般入試に合格するほどの学力とも伝わってきていません」(秋篠宮家関係者)と、悲観的に見てはいるのだが。

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新潮は、秋篠宮家、特に母親の紀子さんが悠仁さんの進路を「初の東大卒の天皇」にしたいと考え、次々に手を打ってきたが、それがついに実を結ぶというのである。

しかし、文春が報じているように、悠仁さんの成績は学校側が推薦するレベルにはないとしたら、それでも秋篠宮家が強引に推薦枠に押し込み、東大に合格させたとしても、「一般学生を蹴落とした」「裏口入学」などのそしりは免れないのではないか。

秋篠宮や紀子さん、悠仁さんにとって重苦しい秋になりそうである。

受験より大切なのは「天皇の役割を勉強すること」

そんな秋篠宮に対して、ノンフィクション作家の保阪正康氏は文春でこう“諫言”している。

「天皇に受験勉強は必要ありません。それ以前に、悠仁さまにはもっと学ぶべきことが沢山あるはずです」「それよりも大切なのは、天皇の役割を勉強すること。それは東大に入るよりもはるかに難しいことなのです」

保阪氏は上皇上皇后と複数回にわたり面会して、昭和史関連の対話を重ねてきたという。

「上皇陛下とお話しして感じたのは、かつて天皇の名において行われたことに対する責任をどこまで自覚すればいいのか、悩んでおられるということ。その最たる例が戦争の責任でした。そういった問いかけを直接されることはありませんでしたが、昭和天皇の時代に起こったことをどう引き受けるべきか、その悩みは伝わってきた。このように、天皇となった人物にしかわからない苦悩がある」

一般学生たちと受験競争をすることに貴重な時間を費やすべきではないというのである。