検索は「わからないことを把握してから」
このようにして、一見したところで難解なものでも、思考を通じて自分のわからないもの、わかりたい対象を明らかにして、少しずつ問題を小分けにしながら明らかにしていけば、どんなものでも必ず理解することができます。「上記した英文を理解しよう」では目標がざっくりとしすぎていますが、「上記した英文の主語と述語がどこか調べてみよう」「“buffalo”にいくつの用法があるか調べてみよう」なら、目標設定が具体的で打つ手もありますよね。
Google検索を使って調べものをするのであれば、本来はこのタイミングで行うべきなのです。わからないことさえも把握しないままに検索をかけても、どの情報をどのように調べるのかわかっていないので、無駄に時間を消費するだけだからです。先ほどの例でいうと、目的もないままに取りあえず“buffalo”という単語を調べても、辞書のどの用法を見ればいいのかわからないでしょう。
「わからない」ということは、実はそんなに難しいことではなく、単に自分に知識がない、もしくは、そもそも何がわかっていないのかがわかっていないというそれだけである場合が多々あります。
ですから、これまですぐにGoogleに頼っていたという方は、まずは具体的な目標の設定をしたうえで、必要な情報を整理するプロセスを実行してみてください。たったこれだけのことですが、驚くほど効率が上がるはずです。