異次元緩和のツケ

なぜ借金はこんなに膨れ上がったのだろうか。

その答えは借金額がすでに997兆円にまで膨れあがった2012年末にある。借金の対GDP比は約226%で、OECDやIMFからは「深刻な財政リスク」があると問題視されていた。私自身も、この時点で財政破綻(=デフォルト)を覚悟した。

ところがこの時政権交代が起こり、翌年から政府・日銀が(実質的な)財政ファイナンスを始めた。日銀総裁に就任した黒田東彦氏の「異次元緩和」だ。財政ファイナンスを禁じ手とするこれまでの伝統的金融論/正統派金融論の立場からすると、私は卒倒するほど驚いた。