コンビニが本気を注ぐ「小さくて大きい商品」

このように、コンビニ各社はおにぎりを通じて消費者に対して多様な価値を提供している。おにぎりは単なる食品ではなく、消費者の生活に密着した商品であり、その魅力を最大限に引き出すための工夫が凝らされている。

コメが高騰し、食生活の変化が進む中で、コンビニ各社は“米文化の再発見”と“主力商品の磨き込み”を同時に進めている。単なる“ごはんと具”の組み合わせに見えて、そこには生活者の変化、物価への対応、商品開発力、ブランド戦略が詰まっている。おにぎりは今、コンビニが最も本気を注ぐ「小さくて大きな商品」なのだ。