できない日があっても一喜一憂しない

ただ、ときには朝起きられなかったり、家族行事や会社行事によって自分のルーティーンが崩れることもあります。

もちろん毎日続けられることがいちばん理想ですが、気負いすぎて辛くなってしまうようでは意味がありません。できない日があっても一喜一憂する必要はないのです。

事前にできる対策としては、ルーティンをもう少し大きな単位で考えるという方法があります。

「今月は家族の予定が詰まっているな」「梅雨だから毎日外でランニングは難しそうだな」と思ったら、1週間や1カ月という「全体像」をつくっておいて、その中で帳尻をあわせていくというスタンスで考えることをおすすめします。

2025年1月のカレンダーに赤い丸
写真=iStock.com/baona
※写真はイメージです

ルーティンの組み立て方3ステップ

組み立て方を考えてみましょう。大きく3つのステップがあります。

①目的を決める

「ランニング」や「英語学習」、「読書」などの目的を決めます。

②月単位の時間を決める

目的が決まったら、月単位でどれくらいやりたいのか、理想の目標値を決めます。

たとえば「月60km走る」「英語を月30時間勉強する」「本を月5冊読む」などです。

③1日単位に落とし込む

1カ月の目標値が決まったら、それを1日単位の数字に落とし込みます。

「月60km走る」なら、1日にすると2kmです。自分の今の体力をふまえながら、2km走るために必要な時間を15分と考えます。

「英語学習を月30時間やる」なら、1日あたり1時間。「本を月に5冊読む」なら、1冊を読むのに3時間かかるとして、月に15時間が必要です。これを1日あたりに置き換えて、1日30分と割り出します。

このように、まずは月単位で確保したい時間を決めてから、1日単位の時間に落とし込んでいきます。

1カ月単位で目標値を考えておくと、毎日「できた/できなかった」で一喜一憂する必要がなくなります。

もし15分のランニングができない日があったとしても、週末にランニングの時間を設けるなどして、別の日でリカバリーすればいいのです。このようにしながら全体として目標が達成されれば、落ち込むこともありません。