タクシーが待てないから自転車に飛び乗った
いったん靴を脱いでしまうと、靴はもう履けなくなり、左足の靴を脱いだまま、踵でペダルを踏んで自転車でなんとか整形外科へ向かった。
普通はタクシーを呼ぶのだろうけれど、タクシーが到着する時間さえも、待っていられない激痛に変わっていた。痛みに耐えながら、病院までの距離も足をついて歩けそうにない。体重をかけない自転車なら、なんとか痛みを我慢しながらたどりつけそうだ。もう、人の目など気にしていられないくらいの痛みだったのだ。
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