地下資源も漁業資源も豊富な北方領土

歴史を振り返ると、ロシアが関わってきた戦争は、いずれも南方への進出を目指す野心が根底にあることがわかる。

北極海に面したロシアでは豊かな農業が難しく、冬には港が凍結して使えなくなってしまう。そのため不凍港と肥沃な土地を求め、南方への野心を燃やし続けた。ここでいう南方とは、黒海や中東、朝鮮半島の方向を指す。地図上ではインド洋への進出も考えられるが、実際には世界最高峰のヒマラヤ山脈によって隔てられており進出は容易ではない。

北方領土は石油や天然ガスといった地下資源が豊富で、希少金属も埋蔵されている可能性が指摘されている。さらに世界3大漁場の一つに数えられるほど、タラ、カレイ、カニといった日本ではおなじみの漁業資源が多く獲れ、サケやマスの産卵海域としても重要だ。