ハブラシは「ペンを持つように」やさしく持つ

正しいハミガキの仕方はどのようなものでしょうか。

ハブラシを握りしめて力強く磨くと、歯の表面のエナメル質や歯ぐきを傷つけて逆効果になります。歯と歯ぐきの間の汚れもよく落ちないので、力の入れ過ぎに注意しましょう。

ハブラシの持ち方は、ペンを持つように親指と人差し指、中指で持つ「ペングリップ」が基本です。歯と歯ぐきの境目を意識して、やさしく小刻みに動かすようにしましょう。力が入りすぎて毛先が乱れると、歯と歯ぐきの間の隙間など、細かい部分がよく磨けなくなり、歯ぐきも傷つけることになります。ハミガキはペングリップでやさしく磨くことが、歯と歯ぐきを守り口の衛生につながります。

歯はブロックのように真四角ではなく、前歯と奥歯では歯の形も異なります。また、歯垢は歯と歯ぐきの隙間にたまりやすいため、隙間も含めて1本1本の歯を意識してハミガキすることが大切です。

1本の歯に20~30回ハブラシを当てるのが理想

歯周病対策でお勧めの方法は、歯と歯ぐきの間にハブラシを45度の角度であてる「バス法」です。1本の歯に対して小刻みに20〜30回横に動かします。ハブラシは「ペングリップ」で力を入れ過ぎないように、鏡を見ながらハミガキすると行いやすいです。奥歯や歯の裏も1本ずつ磨くことを意識しましょう。

歯並びによっては磨き方にコツが必要なので、歯科医院で指導を受けることをお勧めします。また、丁寧なハミガキには時間がかかります。寝ている間に口の衛生環境は悪化するため、起床後と就寝直前に時間をとってハミガキしましょう。