《ロバート秋山の“色黒貴族”が話題に…》ブレイク俳優・宮川一朗太が語った“大河ドラマの舞台裏”「先週、日焼けしに行ってきました」(「週刊文春」編集部/週刊文春)

平安時代を舞台にしたNHK大河ドラマ『光る君へ』。雅な宮廷内で巻き起こるドロドロ政治劇も魅力の一つだ。その貴族のひとりで、左大臣にまで上り詰めることになる藤原顕光を演じる宮川一朗太に話を聞いた。

大河ドラマ初出演の宮川一朗太 (所属事務所提供)

――大河初出演ですね。

宮川 42年間、役者をやってきて、初めて大河ドラマに出演できて嬉しいです。役者になって出演してみたかったのは、NHKでいえば朝ドラ(連続テレビ小説)と大河です。朝ドラはありがたいことに、20代前半のときに『京、ふたり』(1990年)に出演することができました(ヒロインに思いを寄せる店員役で出演)。

大河出演への道は果てしなかった。3年ほど前にも事務所の人に「大河にどうしても出たいです」と熱く語っていたんですよ。でもずっとオファーはなく、出たい気持ちだけが募っていました。

――念願がかなったんですね。

宮川 そうですね。オファーをいただけて、とてもありがたかったです。リハーサルでNHKのスタジオに行くと、売れっ子の役者さんや芸人さんがいっぱいいて、「こんなに忙しい方々がわずかな出番のために集まっているんだ」と大河の凄みを実感しました。

――宮川さんが演じるのは、藤原道長(柄本佑)のいとこで、左大臣などを歴任し宮中の中枢にあり続けた藤原顕光。近年は、スマホゲームにも登場するなど注目の人物でもある。

宮川 顕光は、儀式の手順を間違えたり、失敗ばかりするダメな貴族なんです。おそらく、道長の親族という点だけで、重用され続けた。必然的に私の出番も長くなるわけで、そこは顕光の血筋の良さに感謝をしているところです(笑)。

――大河の現場は他とちがいますか?