加盟社の記者たちがニヤニヤ笑って見ている中…
いつもは小池氏は彼を指名しないのだが、この日の小池氏は高揚していたようだった。
横田氏は質問を始めたが、他の加盟社の記者たちはニヤニヤ笑って見ているだけだったと『女帝』の中にある。
要約するとだいたいこういう内容である。
「安保・改憲で一致しない人は公認しない。前原氏を騙して、リベラル派を大量虐殺、公認拒否をするということか」
小池氏は笑いをこらえるようにしながらこういった。
「『排除されない』ということはございません。排除いたします」
しかし、このひと言がここまでの流れを一気に変えてしまったのである。
細川護熙元首相は「公認するのに踏み絵を踏ませるというのはなんともこざかしいやり方」だと毎日新聞紙上で厳しく批判した。希望の党への国民の期待はあっという間に萎んでいってしまった。
これまでの政治家人生で、小池氏が味わった最大の“挫折”だったはずだ。
“モンスター”に変身させたメディアの罪
私は彼女がまだ『竹村健一の世相講談』のアシスタントキャスターをしていた頃に、一度会ったきりだ。もちろん、今のような“女帝”になる片鱗もなかった。
私は、小池氏を“モンスター”のごとく変身させてしまったのは、メディア側の責任が重大だと考える。
前回の学歴詐称疑惑の時も、駐日エジプト大使館がSNSに載せただけの声明文に何ら疑いを持たず、裏も取らず、これで疑惑は晴れたとメディアは早々に追及の矛を収めてしまった。
小池氏の都知事としての実績を一つ一つ点検し、評価したメディアはほとんどないのではないか。
彼女の学歴詐称問題が再び問われているのを機に、人間・小池百合子と小池都政を冷静に総点検してみる必要があるこというまでもない。