卵の売り場で妻が聞く「どれにしようか?」に秘められた思い
【妻のスイッチを押す言葉4】
洗濯乾燥機や食洗器などの便利な家電を使いながら……
「昔の主婦はたいへんだったよねー」
妻が「そうね、今の時代でよかったわ」と受け取ってくれたら、何の問題もありません。しかし「今の主婦は楽でいいね」と言われていると受け取る可能性も大いにあります。
危険性のあるセリフを不用意に口にするのと、わざわざ悪い意味で受け取るのとどちらが罪が重いか、というのはまた別の話。平和を乱すリスクは未然に摘み取りましょう。
※夫株を上げるひと言 「ホント、家電製品にはどれだけ感謝してもしきれないね」
【妻のスイッチを押す言葉5】
掃除機をかけ終わった妻が「1週間ぶりよ」と笑っている……
「えっ、掃除機って毎日かけるもんじゃないの?」
もしかしたら、実家の母親はそうしていたのかもしれません。しかし、それが「当たり前」だと思ったら大間違い。掃除にせよ洗濯にせよ料理にせよ、それぞれの家ごとのやり方があり、それぞれの「正解」があります。
こちらとしては、何気なく出たひと言かもしれません。しかし、言われた妻にとっては、自分のスタイルを否定されたことや、義母と比べられたこと、これまで掃除機をかけることに何の興味も持っていなかったことなど、極めて重い意味を持ってしまいます。
そもそも、いつまでも「実家の常識」や「実家の感覚」を引きずっていて、それを何の悪意もなく妻にぶつけてしまうところが、かなりウカツ。仮に妻の側が、「ウチのパパはこうだったよ」と父親と夫を比べるようなことを言ったとしたら、さぞ不愉快でしょう。
「1週間も掃除機をかけないのは不衛生では」と思ったとしても、妻を責めるのは筋違いである上に極めて危険です。冷静に話し合って、落としどころを探りましょう。
※夫株を上げるひと言 「いつもありがとう。俺も手伝いたいから、今度掃除機のかけ方を教えて」と下手に出つつ提案して、実際に行動に移す
【妻のスイッチを押す言葉6】
卵の売り場で妻に「どれにしようか?」と尋ねられて……
「何だって同じだから、安いのでいいよ」
たしかに大きな違いはないかもしれませんが、この答えはあんまり。「家族においしいもの、いいものを食べさせたい」という妻の気持ちを汲み取りたいところです。
しかも妻は、家族に対する自分の思いを夫が認識していないことを突きつけられて、激しくショックを受け、あらためて深く幻滅するでしょう。
※妻を感動させる行動 「たまには奮発しようか」と言って、高いほうから3番目ぐらいの卵のパックに手を伸ばす