新NISAは「コア・サテライト戦略」が実践できる

コア・サテライト戦略は、お金を減らさずに増やすことを目指す戦略。自分の資産を長期安定成長の「コア資産」と積極運用の「サテライト資産」に分けて運用します。

実は、コア・サテライト戦略は、銀行・生損保などのプロの機関投資家も採用する投資戦略。機関投資家は、コア・サテライト戦略を活用して資産配分を決めています。

実際、運用成績のほぼ9割は資産配分で決まると多くのレポートで証明されています。

機関投資家はそのことを知っているため、決めた資産配分にしたがって、投資を粛々と行っているのです。

【図表】新NISAでのコア・サテライト戦略のイメージ
出典=『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)

コア・サテライト戦略では、資産の7割から9割をインデックスファンド・バランスファンドなどのコア資産、残りの1割から3割を株式やアクティブファンドのサテライト資産に分けて運用します。

コア資産とサテライト資産の違いは、リスクの大きさです。コア資産はリスクが控えめの「守りの資産」、サテライト資産はリスクが高めの「攻めの資産」。守りを固めつつ攻めることで、お金を減らさずに増やすことができます。

新NISAでは、コア資産100%で運用する戦略や、コア資産とサテライト資産のハイブリッドで活用する戦略もあります。

既に資産運用をしていてコア資産を十分に築いているのであれば、サテライト資産100%で使うという戦略もあることでしょう。