50代、60代からでも新NISAでの老後資金づくりは間に合うのか。確定拠出年金アナリストの大江加代さんは「積み立てはいつから始めてもいいし、いつまででも続けられる。そしてシニア世代には、若い世代にはないアドバンテージもある」という――。

※本稿は、大江加代『新NISAとiDeCoで資産倍増 人生100年時代の新しいお金の増やし方』(日経BP)の一部を再編集したものです。

徐々に高く積み上げられたお金
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

50歳でも60歳でも手遅れではない

NISAでの投資は若いうちから始めた方がいいというのはその通りですが、50歳、60歳になってからでも決して手遅れというわけではなく、それなりの使い方やアドバンテージがあります。では、65歳や70歳になったときに必要な資産をつくるために、50歳からどうやって新しいNISAを使えばいいのかを考えてみましょう。

なんといっても、投資に当たって最も有効に活用すべきなのが、運用資金額を早期にキャッチアップするための「成長投資枠」でしょう。中には、成長投資枠は株式投資が中心ではないか? とか、一度に大きな額をまとめて投資するための枠では? と考えている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。成長投資枠でも、つみたて投資枠と同様に投資信託を購入したり、積み立て投資をしたりできます。そこで、ここでは具体的な資産形成の方法について考えます。

基本はつみたて投資枠を利用した毎月の積み立て

50代になると、資産形成の目的は「老後」がメインになると思いますので、まずはiDeCoで拠出限度額に近い積み立てを行い、さらにその上乗せとして、投資に回してよい金額の範囲で新NISAの2つの枠を活用していきます。基本は、つみたて投資枠を利用した毎月の積み立てです。

例えば、頑張って毎月5万円ずつ積み立てると、1年間で60万円の投資額になります。

毎月の積み立てではなく、ボーナス時期に30万円ずつ年2回でも構いません。これを50歳から70歳まで20年間続けると、積立総額は1200万円となります。毎月5万円の原資は、月々の預金残高がそれくらい増えている人ならそれを投資に回せばいいですし、それでは足りない人なら携帯電話のプランや保険契約を見直すとか、もし配偶者が現在働いていないなら、パートやアルバイトをしてもらうという手もあります。