海外旅行資金は投資信託を売却してつくる

ちなみに私の夫は現在71歳ですが、60歳で会社を定年退職した頃から積み立て投資を始めて、現在も続けています。たまに夫婦で海外などに旅行へ出掛けますが、その際には積み立てている投資信託を売却して、そのお金を使っています。

空港ターミナルで歩いている乗客
写真=iStock.com/izusek
※写真はイメージです

相場の暴落があれば、その年は近場に1泊2日くらいの旅行に変更になることもあります(笑)。本人は90歳までに自分のお金は使い切ると言っていますが、それはたぶん無理で、いくらかは残ると思います。別に無理して使い切る必要もありませんが、根拠のない老後の不安を抱えてお金を使わずじっとしているのもばかばかしい話です。

シニアにとってNISAは、そうした楽しみの原資となる資産を管理する器として活用するのが理想ですし、自然だと思います。

大江 加代(おおえ・かよ)
確定拠出年金アナリスト

大手証券会社にて22年間勤務、一貫して「サラリーマンの資産形成ビジネス」に携わる。確定拠出年金には制度スタート前から関わり、約10年間投資教育の他、運営実務のサポート業務に従事した。2012年9月に大江英樹とともにオフィス・リベルタスを設立。2022年9月に代表取締役に就任。現役世代の資産形成・定年前後のライフプラン等をテーマとするセミナーや研修での講演の他、各種マスコミや媒体への寄稿等を行っている。著書に『「サラリーマン女子」、定年後に備える。』、『新NISAとiDeCoで資産倍増』(ともに日経BP社)、『iDeCoのトリセツ』(ソシム社)、『定年後夫婦のリアル』(大江英樹と共著・日本実業出版社)など。