もう野菜室にタマネギの皮が散乱しない裏技

引き出しタイプの野菜室には、タマネギの皮やジャガイモの皮などがポロポロとはがれ落ちてたまります。これはマチのある紙袋で解消できます。

野菜室の高さや大きさに合わせて袋をいくつかセットして、野菜はその中へ。こうすれば野菜かすがたまることはありません。袋は使い古したら取り替えましょう。私はよくスタバの紙袋を利用しています。上の方を折り返すと、丈夫で使い勝手のいい収納袋になります。

紙袋のほかにはタッパーをひとつ入れておき、使いかけのニンジンやキュウリなど小さな野菜を入れています。じかに入れると奥へ奥へとさまよい、やがてカピカピになって発見されることがよくあります。

紙袋とタッパーで、小さなかけらを埋もれさせない仕組みを作りましょう。

マチのある丈夫な紙袋を有効活用すれば、野菜のかすが野菜室にたまらない。使いかけの小さな野菜はタッパー
マチのある丈夫な紙袋を有効活用すれば、野菜のかすが野菜室にたまらない。使いかけの小さな野菜はタッパー(書籍「キッチン『から』片づければ、家は必ずキレイになる!」より引用)

冷蔵庫を片づける前には写真を撮る

はじめに冷蔵庫を片づけるメリットがもうひとつあります。自分の献立の傾向が見えてくることです。あらためて冷蔵庫の中を見渡すと、よく使う食材、1カ月に1回くらい使う食材、1年に1回も使わないかもしれない食材などが見えてきます。普段、どんなメニューを多く作っているのか、よく理解できます。

西崎彩智『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』(小学館)
西崎彩智『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』(小学館)

自分の献立の傾向を知っておくことは、「キッチンの片づけ」にとても有効です。献立が違えば、キッチン内の動きも違ってきます。調理道具や使う調味料の最適な収納場所もおのずと変わってくるのです。

たとえば、下味をつける料理が多い人なら調味料はコンロまわりではなく、調理台周りにあるほうが便利です。冷蔵庫を片づけることで、キッチンの片づけのイメージが湧いてくると思います。

なお、冷蔵庫を片づける前に写真を撮りましょう。冷蔵庫、冷凍庫、野菜室、すべて撮っておきます。片づけが済んだら同じ角度で撮影しましょう。冷蔵庫ビフォー/アフターを見比べてください。

キレイに片づいた冷蔵庫。しかしそこで終わりではありません。実際の使い勝手を検証しましょう。冷蔵庫は家族もひんぱんに使います。家族にとっても使いやすい仕組みになっているでしょうか? 1週間後、キレイな状態が維持できていれば合格です。

西崎 彩智(にしざき・さち)
お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表

1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片づけを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で3000名を上回る。