「友達が少ない人のほうが説得力があることが言える」理由

なお、念のために触れておくと、根拠というのは「周りの友達が言っていた」ではなくて、統計や新聞記事などの信頼性が高いデータのことです。

たとえば、「40代の女性は不動産投資をどれぐらいやっているのか」というテーマに対して、

「40代の女性の友達のうち2人がやっています」

と個別具体的な例を出すよりも、

「金融庁の投資に関する調査によると……」と言ったほうが説得力がありますよね。

しかし、データ以外のところで、なんとなく判断してしまう人は意外と多いのです。

たとえば「40代の女性は●●と考えるはずだ」という意見について考えてみましょう。

本来これには答えはありません。同じ40代の女性でも、共働きの人とか、専業主婦とか、

キャリア志向の人とかで、考え方は全然違うはずです。

それなのに周囲にいる人の意見だけを聞いて、ふわっと「40代の女性はこういうふうに考えるんですよ」と言ってしまう人は、結構多いように思います。

専業主婦で子育てをしている友達が周りに多ければ、彼女たちの意見をそのまま使ったりするし、キャリア志向で生きていると「子どもと家庭が一番大事」という人の考えはいっさい入らなかったりと、誤差が生じてしまいます。それなのに「40代の女性は▲▲と考えるんですよ」と一般論で語ってしまうと、おかしな話になりやすいんですね。

その点、友達や知り合いが少ない人のほうが、きちんとしたデータを用いることが多いわけです。ふだん、周りにそんな話を聞く人もいないので、官公庁とか○×総研とかのレポートを探してくるしかないわけです。

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