口コミサイトは信ぴょう性の怪しいケースも

メジャーなのが、「キャリコネ」や「転職会議」といった転職口コミサイトの情報です。

実際に勤務している(していた)人達のリアルな情報が集まっているので、見ておくべきでしょう。

ただ、こうした匿名の口コミはネガティブなものが多く、信ぴょう性の怪しいケースがあるので、情報をどう受け止めるか、ご自身でしっかり判断すべきです。

面接官や面接会場の雰囲気ではわからない

「面接官に圧迫質問された。ここはブラックだ」と決めつけるのは、よくあることですが、早計です。

中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)

確かに会社を代表する人ですから、その所作や言動は注目に値します。

ただ、面接官も時には嫌われ役に回らなければならないシーンもあります。

また、「面接会場の雰囲気が良かったし、先輩社員の対応も良かった。良い会社だろう」も早計です。

企業側は、迎え入れる準備をしっかりしていますから、本質が見えるとは限らないのです。

社風が良くても、「配属先の先輩が超苦手なタイプ」といったケースもあり、実際に働いてみないとわからないのが現実です。でもこれでは身もフタもありません。

そこで、実際に勤務している社員や元社員から直接話を聴くのが最善です。今やSNSで老若男女問わず、誰もがつながれる時代ですから、そうした人を探し当てるやり方をお勧めします(筆者は特にビジネスユースOKのLinkedInの活用を推奨します)。

中谷 充宏(なかや・みつひろ)
社会保険労務士、キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)

NTTでSE、リクルーターを務めた後、1社で採用人事を含む経営企画を担当。2004年に独立開業。社労士として埼玉、東京を中心に中小企業の労務顧問を多数担い、2社の人事部長を任される等、現場最前線で人事労務コンサルを実践、労務問題と解決策を熟知。特に「モンスター社員」対策に精通。キャリアカウンセラーとして埼玉県教育委員会や自治体が運営する就労支援機関、4つの大学のキャリアセンターでの勤務を通じ就職支援実績が豊富。日本では数少ない、応募者と採用者の両面を熟知する存在。NHK、読売新聞、マイナビ転職等マスコミ取材実績多数。著書に『面接官が本音で教える集団面接・GD完全対策マニュアル』、『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)等がある。