たとえばこういう人の場合

30歳男性、大卒。新卒入社した会社に勤務中。今回は2社目の転職で、同業種・異職種への応募。

NG!
会社に聞いたことはないのですが、多分そういったのはできないと思います。

↑「現職でも希望職種に就ければ問題ない」と感じられるような回答は受け入れられません。

OK!
確かに現職でもジョブチャレンジ制度というのがあり、志望する職種に異動するチャンスはあります。
しかし、仮に購買部に社内異動できたとしても、今の購買・調達は外注任せで私が本当にやりたい国際調達に携われません。だからこの制度への応募は毎年、見送ってきました。
そのような中で、国際調達をメイン業務とする御社の求人を見つけ、応募させて頂いた次第です。
御社と競合となる同種製品を扱っていましたから、製品の特性や材質には一定の知識がありますし、必須となる語学力も磨いてきましたので、未経験の職種ではありますが、早い段階でご期待に応える自信があります。

↑現職では叶わない業務が応募企業にあること、そして扱う製品に造詣があることから、応募企業でこそ実力を発揮できることをうまくPRできています。

中谷 充宏(なかや・みつひろ)
社会保険労務士、キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)

NTTでSE、リクルーターを務めた後、1社で採用人事を含む経営企画を担当。2004年に独立開業。社労士として埼玉、東京を中心に中小企業の労務顧問を多数担い、2社の人事部長を任される等、現場最前線で人事労務コンサルを実践、労務問題と解決策を熟知。特に「モンスター社員」対策に精通。キャリアカウンセラーとして埼玉県教育委員会や自治体が運営する就労支援機関、4つの大学のキャリアセンターでの勤務を通じ就職支援実績が豊富。日本では数少ない、応募者と採用者の両面を熟知する存在。NHK、読売新聞、マイナビ転職等マスコミ取材実績多数。著書に『面接官が本音で教える集団面接・GD完全対策マニュアル』、『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)等がある。