利殖性資金の投資先「株式」
国内外の株式を中心に債券、リートなどを加える
利殖性資金は、リスクを抑えながら有利に増やすことを目指す資金。株式だけでなく、債券やリート、コモディティ(貴金属や原油などの商品)など、さまざまな選択肢がある。
「資産によってリスクやリターンの大きさ、またどんな要因で値動きするかが異なります。どれくらいのリターンを得たいか、リスクに耐えられるかを考えながら、どの資産に投資するかを決めるといいでしょう」と、深野さん。
どんな性質があるのかを理解して投資することで、投資の知識も深まり、スキルも上がりそう。頑張りすぎず、少しずつ、資産の種類を増やしていくのもよさそうだ。
株式型投資信託を中心に選ぶ【利殖性資金】
利殖性資金の投資先としてメインになるのが株式。国内の株式にこだわらず、世界中に幅広く投資したい。多くの投資家の資金をまとめて運用する投資信託なら、国内外の株式や債券、リートなど、幅広い資産に手軽に投資できる。
おすすめは、代表的な株価指数と同様に値動きするインデックス投信。「eMAXIS Slim」(運用会社/三菱UFJ国際投信)シリーズなど、購入時にかかる購入時手数料が無料で、かつ、保有中に運用の手数料として必要となる信託報酬などが低めのものを候補にしたい。
インデックス投信は、先進国株式インデックスなら先進国全体の株価の成長に乗る、全体の平均を狙う、という性質がある。国内株式については、「国全体が大きく成長するかは微妙。インデックス投信より、期待できる銘柄に集中投資するタイプの投信から過去の実績がいいものを探したり、あるいは自身で銘柄を選んで株式投資するのもよさそうです」(深野さん)