持ち回りで出社し、社員のITインフラを管理
従業員が快適でセキュリティー上、安全に業務を遂行できるようサポートするエンタープライズエンジニアリング部IT基盤チームの藤川大さんは、業務上、チーム持ち回りで出社対応している。
「セキュリティー対策を行ったパソコンや携帯電話を用意したり、社内システムを運用したり、オフィスのITインフラに関わる業務全般が私たちの仕事。オンラインで業務が完結する部署ではありません。WFAが始まり、どうしたら在宅で業務ができるかを考えると、パソコンや携帯電話の準備や発送作業など物理的に在宅でまかないきれない業務が残ります。だから、25人ほどのチーム内で1日4〜5人ほど出社して対応しています。
でも、それは大きな問題ではなく、私たちがいちばん問題視したのは、毎日入ってくる新入社員が入社初日にZoom(ウェブ会議システム)をつなげることができるかどうか。1度も出社せずに、安心して業務を開始できるようにサポートすることでした。ITに詳しい人ばかりが入社するわけではなく、外国籍の人も増えているのでテキストで情報発信する大切さも痛感しています。
しかし、盲点だったのが、各家庭のインターネット環境が有線LANやWi-Fiルーター、モバイルルーターなど、さまざまだったこと。トラブルが発生したときに、機器の問題なのか通信環境の問題なのかを把握できずに困りました。ただ、家庭の通信環境は皆さんにお任せしているので、年10万円の在宅手当で対応してもらっています」
昨年、第1子が誕生したばかりの藤川さんは完全在宅のおかげで家族と過ごす時間を多くもてるようになったことに大きな喜びを感じている。
「日々成長していくわが子と一緒にいられる時間が増えたことがとてもうれしいですね。もう、元の働き方には戻れません」(藤川さん)