糖質の含まれる飲料はやめる

アルコール以外の飲み物について、砂糖の入っていないお茶やコーヒーのほかは、ミネラルウォーターだけにするくらいのつもりでいるといいでしょう。

これを機会に、肥満の元凶である清涼飲料水はきっぱりやめましょう。清涼飲料水は、血糖値を急上昇させ、肥満のみならずあらゆる病気を引き寄せる悪魔の飲み物です。

第二次世界大戦が終わって10年ほど経った1955年、第34代アメリカ大統領だったドワイト・アイゼンハワー氏が、心筋梗塞の発作を起こしました。一命は取り留めたものの、現職大統領が倒れたことでアメリカ中が大騒ぎとなりました。

実は、アイゼンハワー大統領は若い頃から大のコカ・コーラ好きで、従軍していたときに、ジョージ・マーシャル陸軍参謀総長に対し、「コカ・コーラを300万本送ってくれ」と要請したという逸話が残っています。

カフェで差し出された砂糖を断る女性
写真=iStock.com/frantic00
※写真はイメージです

当時からアメリカでは心筋梗塞で命を落とす人が多く、その原因について議論がなされていました。「糖質の過剰摂取が肥満を呼び、心筋梗塞を増やしている」という正しい理論を展開している人もいたのですが、「脂質摂取が原因だ」と主張する人たちが、アイゼンハワー大統領の件を巧みに利用し、脂質を悪者にすることに成功しました。

そして、糖質の害は多くの人たちの耳には届きませんでした。こうした間違いが、今日のアメリカを肥満大国としてしまったのかもしれません。

脂質やアルコールより、糖質の過剰摂取が問題

繰り返します。悪いのは脂質でもアルコールでもありません。糖質の過剰摂取こそが問題なのです。

アルコールと糖質との関係のように、今、世の中には多くの間違った医療情報が発信されてしまっている現実があります。そこで、データをもとに、より信憑性の高い健康情報を詳しく解説すべく、YouTubeチャンネル「AGE牧田クリニックチャンネル」を開設しました。

老化の原因であるAGE研究のスペシャリストである私が、今日から実践できる具体的な方法と最新情報を語りますので、ご興味のある方はぜひこちらもご高覧ください。

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