「白ワインを飲むと痩せる」という報告

ウイスキーや焼酎のような蒸留酒には糖質は含まれません。一方、醸造酒でも、ワインや日本酒に含まれる糖質はさほど多くないので気にすることはないでしょう。

それどころか、「白ワインを飲むと痩せる」という報告が2004年にドイツでなされています。

なぜ、ポリフェノールたっぷりの赤ワインでなく、白ワインなのでしょう。おそらく、白ワインに含まれる「酒石酸」という成分が血糖値を下げるのではないかと推測されます。

血糖値の変化を見よう

一口に白ワインと言っても、甘口のものは糖質が多いので除きますが、辛口の白ワインはたしかに痩せる効果があるようです。

私は「リブレ」という血糖値自己測定器機を装着し、いろいろ食べたり飲んだりしては血糖値の変化を見ています。すると、辛口の白ワインを飲んだ翌朝の血糖値がかなり低く抑えられているのです。

血糖値が上がらなければ太ることはありません。おかげで私は、理想体重をキープしています。

一方で、ビールは思いのほか血糖値を上げます。私の場合、140くらいまで上がりました。ビールは糖質が多いだけでなく、ガブガブ飲む傾向にあるため一気に血糖値が上がってしまうのではないかと思われます。

アルコールは、血糖値を下げる方向に働く可能性

それでも、「ビールであっても飲まないよりは飲んだほうがいい」という、酒飲みを喜ばせる報告が、アメリカの医学誌に寄せられた論文でなされています。

その論文で紹介された実験では、「パンだけを食べたとき」「パンと一緒にビールを飲んだとき」「パンと一緒にワインを飲んだとき」「パンと一緒にジンを飲んだとき」の血糖値の変化が調べられました。