【困った人 A】いつも上から目線で、やたら高圧的
お悩み
周囲の意見に耳を貸さず、非効率的な自分のやり方を上から押しつけるワンマン上司。命令や指示は絶対です。下で働く人間の心身の消耗は激しく、チームの生産性は下がる一方です。
原因
威圧的な態度はコンプレックスの裏返し
人に対して高圧的だったり、威圧的だったりする人というのは、心の底に不安感や劣等感が潜んでいる人。自分が傷つけられることを必要以上に恐れています。
ですから学歴なのか仕事の能力なのか、何かしらコンプレックスを抱えていて、それを刺激されないように相手を見下して、傲慢な態度をとる。偉そうにして、自分はすごいんだと見せておかないと、いつそれを刺激されるかわからず不安なわけです。相手を否定しなければ自分の価値を見いだすことのできない、ある種、残念なタイプの人です。
自分のすごさを見せつけるためには、何か突出した能力があればいいけれど、それもないから威圧的な態度をとるしかない。強い表現を使ったり、上から目線で見たりすると「俺ってすごいだろ」と思わせる効果があります。こうした目立つ特徴に引きずられて評価がゆがむ現象を“ハロー効果”といいます。本人は無意識でやっているケースもありますが、ハロー効果で自分が優位に立てると気づき、意識的にやっている人もいるでしょうね。
対処法
まずは距離をとること。在宅ワークをとり入れて
かなり精神的なダメージを与えられるので、まず距離をとることが大切。そのためには上司の上司に相談する。また心身の症状が出ていたら精神科を受診しましょう。距離をとる方法のひとつとして、週に何日かだけでも在宅ワークにするのがおすすめです。たとえば水曜を在宅ワークにすれば、月火頑張って、水曜が休息ポイント、また木金頑張れば土日がくると、ポイントがわかっているだけでもラクになれます。まずは1日でもいいから在宅ワークをとり入れて、距離をとるとよいでしょう。
クライアントから攻撃されてダメージを受けるケースがありますが、これは会社の利益にも関わることなので、個人で抱えず組織で対応を。メールのやりとりに、自分の上司や相手の上司をccに入れて、1対1のやりとりを避けましょう。みんなで共有すれば、攻撃が和らぐ可能性もあります。